エシカル(環境・気候変動について)の取り組み

FOLK FOLK(株式会社ウェザイン)が2020年6月現在において実施しているエシカルな取り組みについてご紹介したいと思います。

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まず、人によってエシカルの定義は多少異なる部分があると思いますが、僕たちは「エゴではなくエコ、利権よりも利他。住んでいる地球の為にできる行動」という定義を持っています。

これについては前回のPatagonia元日本支社長の辻井さんとの対談にてお話をしていますので、詳しく知りたい方はコチラ↓

ラジオ配信[仕事とエシカルについて]
Vol.1 https://stand.fm/episodes/5edb478633ca4e1906702447
Vol.2 https://stand.fm/episodes/5edb766d00ec6e705b3b2909

今回は5つの取り組みをご紹介いたします。

1:サイクルタンブラーのリリース

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■あなたの選択は 500 年後にまで響く
■サイクリング ( 循環 ) をしなければ足跡が残っちゃう [ 足跡=エコロジカル・フットプリント/環境汚染 ]
■自分たちの足では目的地には辿り着けないから 《タンブラー [ チャリ ] を使って》ノッていこう!

ご近所でお世話になっているtrail coffeeさんとFOLK FOLK Coffeeがダブルネームで、プラカップの環境問題を懸念し完成したタンブラーです。 デザインの中には上記のようなメッセージが書かれています。

コーヒーショップを運営している両者にとって、プラカップやストローなどのプラ問題は身近に感じる課題です。当初は限定販売でしたが、現在はオンラインでも販売しています

2:Patagonia Provisionsの取り扱い

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1杯のビールで、地球を救う

地球を救う農業、世界を変える食。それはおいしい冒険です。パタゴニアは食の分野において、環境問題に取り組み地元生産者を支援しています。
食の伝統と文化はパタゴニアで働く私たちにとって常に大切なものです。ブリティッシュ・コロンビアのファースト・ネーションの友人たちと食べた米杉の板に載せられたサーモン、チベットでヤクの毛のテントの中で食べたツァンパ、パタゴニアのガウチョたちと食べたアサドとチミチュリなど、数々の旅で味わった食事は私たちの体験の必要不可欠な一部です。私たちが食べるものは単にお腹を一杯にして体に栄養を与えるだけではありません。良い食品は私たちの魂を高揚させ、世界をより深く理解する手助けをしてくれます。  – イヴォン・シュイナード(パタゴニア創業者)

FOLK FOLKの夜の営業では、Patagoniaのビールを取り扱いしています。

土を再生する革新的な多年生穀物「カーンザ」から作られた、おいしいビール。グレープフルーツのようなホップのフレーバーとバランスのいいモルトの風味の「ロング・ルート・ペールエール」、伝統的なベルギー風の白ビールをアメリカ西部風にアレンジしたさわやかな飲み口が特徴の「ロング・ルート・ウィット」をぜひ飲んでみてください。

原材料の「カーンザ」と一般的な小麦の違い
一般的な小麦は「一年生」で、1年経つと枯れてしまいますが、カーンザは年々も成長できる「多年生」の穀物。一年生のものよりも、大気中からより多くの炭素を土に封じ込める力があります。炭素が増えることで土壌内の生物が多様化し、より土を健康的な状態にします。

土を耕さなくても成長するので、貴重な表土を守ることができ、従来の小麦よりも少ない水で育ちます。

「カーンザ」は地球がもともと持っていた自然サイクルを蘇らせる穀物。そして、そのカーンザを世界で初めて商品化したのが「ロング・ルート・ペールエール」であり、「ロング・ルート・ウィット」はそれに続く商品です。

「1杯のビールで、地球を救う」という混ざり気のない真っ直ぐな言葉に、強く感銘を受けました。ぜひ夜の営業の楽しみのひとつとして、飲んでみてください!

3:sodastreamの導入

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これはもっと早く買っておけばよかった...と思わせてくれた。

FOLK FOLK Weddingでは、ペットボトルの炭酸を大量に発注していて、それの破棄や、かさばってしまう事にモヤモヤしていた。年間コストや導入費用に関しては、公式サイトを見てください。僕たちはペットボトルの頃よりも断然お得で、環境にも配慮できると思うと、買わない手はない!って感じでした。これはみんなに使用してみて欲しいです。

4:レンタサイクルの導入

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tokyobikeさんとの提携により実現した、地方・伊勢でのレンタサイクル。ちょうどFOLK FOLK Hostelをスタートしようと思っていたタイミングでお話があり、バチっとハマりました。

伊勢観光の問題として、マイカーでのご来勢が多く、ハイシーズンには渋滞必死ということ。自動車排出ガスによる大気汚染を完全に防ぐことは難しいですが、自転車で環境に配慮した旅を推していきたいと思っています。

自動車の速さでは見落としてしまう風景や人とのコミュニケーションも、自転車によって自分目線のリアルな旅が出来る。旅の醍醐味と、環境への配慮、良いことが重なる事に期待しています。

5:自然エネルギーを利用した電気と使用電力の見える化

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世界初!ブロックチェーンによる電力トレーサビリティ

今あなたが使っている電力は、どこで作られて、どんな方法で発電された電力なのでしょうか。不思議に思ったり、興味を持った経験はないでしょうか?

Patagoniaの担当者さんから紹介してもらった「みんな電力」という会社。自然エネルギーを発電している個人や会社の発電所(生産者)と、僕たちのような電気を欲しがる会社や人(消費者)をマッチングしてくれる会社です。

これにより、どんな生産者で、その人がどのように電気を作っているのかがわかる[見える化]が実現。トレーサビリティはどの分野においても大事にしたい事で、このみんな電力さんの技術によって、「FOLK FOLKは、自然エネルギーを使った発電で運営している企業」「100%再生可能エネルギー由来の電気で結婚式を作っている」と言える。

興味のある方は、ぜひみんな電力にて調べてみてください。

6:最後に

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出来ることからコツコツと

大きな取り組み、小さな取り組み。規模には関係なく、自分たちがエシカル(地球のためになること)だと思うことは率先して取り入れています。

伊勢には国内外問わず、たくさんの観光客が来ます。その中で、「外国人のお客さんが多いから、うちはグローバルなお店だ!」みたいな浅はかな事は言いたくないのです。

たとえ言語が通じなかったとしても、世界共通の課題に会社として取り組んでいて、エシカルな活動が世界中の人を繋ぐコミュニケーションになれば良いと思う。グローバルな問題をローカルで行動してこそ、「会社のグローバル化」「伊勢のグローバル化」だと思っています。インバウンドがどうこうっていう話ではなく。

伊勢志摩は特に自然に恵まれています。当たり前の景色が当たり前じゃなくなってくる。漁れるはずの海産物が漁れなくなる。身近に起こる気候変動による環境危機、出来ることから少しずつ行動していきたいと思います。

参考になるかどうかは分かりませんが、今日お伝えした5つがFOLK FOLK(株式会社ウェザイン)としてのエシカルな取り組みでした。

Michiya Higashiyama